ワキガの原因は遺伝？臭いを防ぐ方法とは

欧米に比べると、日本では少ないわきが。これは遺伝が主な原因で、体質を遺伝していたとしても、発症しない場合もあり、正しく対処すれば臭いを和らげることは可能です。
わきがの原因は体質の遺伝ではありますが、これに生活習慣や肥満、食生活などの要因が絡み合い、わきがの症状を重くしてしまします。

アポクリン腺の量が遺伝

ワキには、アポクリン腺とエクリン腺という2つの汗腺と、皮脂腺があり、ここから出る汗やその他の成分が、肌にある常在菌に分解されて、においを発生させてしまいます。

特にアポクリン腺から出る汗が分解される際には、独得なツンとする臭いが発生するため、アポクリン腺が生まれつき多い人は、ワキがになりやすいといえます。
ワキの汗が多い場合、写真を撮った時に汗シミが気になる人も少なくありません。

ただわきがそのものが遺伝するのではなく、あくまでもアポクリン腺の量が遺伝するだけなので、必ずしもわきがになるとはいえません。

臭いが強くなる生活習慣

体質を遺伝している場合、生活習慣によって臭いが強くなる場合があります。
特に肉類や脂質、動物性タンパク質などを多く摂取すると、アポクリン腺が刺激され、分泌される汗の量が増えてしまいます。

またストレスを感じることでも、アドレナリンの分泌によって汗腺が刺激されて、アポクリン腺からの汗の分泌が増えてしまいます。

そのほかにも、肥満の人は、痩せている人に比べると、皮下脂肪が多く体温を下げようと汗を多くかく傾向にあります。
こういった場合には、自分で対策をとり、それでも改善しない場合には、皮膚科や美容外科などの専門のクリニックで治療や手術を受ける以外、根本的な改善にはつながりません。

クリニックでのわきが治療

クリニックでのわきが治療には、汗を分泌する汗腺の除去手術から、汗の分泌を抑える治療までいくつかの種類があります。

手術には、レーザー治療やボトックス注射、汗腺の全摘出などがあります。
どの方法にもメリットとデメリットがありますから、事前に充分カウンセリングを受け、施術内容を充分に理解した上で受けることが大切です。

特に汗腺を1つずつ取り除く手術は、医師が目で汗腺を確認しながら除去していくので、効果が高い反面、他の方法に比べると傷跡が残るため、写真を撮った時などに目立ってしまいます。

わきがの原因は、体質の遺伝ですが、臭いを防ぐ対策を正しく行うことで、ある程度軽減させることは可能です。
また適切な治療を受ければ、気にしすぎて対人恐怖症になる心配もありませんし、写真を撮る時に心配することもありません。

一人で悩まずに、一度専門のクリニックで相談してみてはいかがでしょうか。