女性に多い「自己臭症候群」に陥いらないために

自己臭症候群とは自分の臭いに対して過度な思い込みを持ってしまう、精神疾患のひとつです。たとえば他人からすれば全く気にならない体臭なのに、本人は自分は臭くてたまらないとか、きっと周りに迷惑をかけてしまっている、どうしようなどと過度に思い込み、悩んでしまっている状態です。

原因は様々ですが、その心の持ちようがストレスとなり、臭いを悪化させることもあります。また症状が酷くなると外出をためらったり、日常生活に支障が出てくることも考えられるので、早めの対策が求められます。

自己臭症候群とは

自己臭症候群は精神疾患のひとつで、自分の臭いに過度な思い込みを持ってしまう症状です。それほど臭っていないのに、自分は臭いと思い込んでしまったり、実際はそんな事態は発生していないのに、自分の体臭が他人に迷惑になっているに違いない、どうしようと思い悩む状態が挙げられます。

自己臭症候群が発生する原因は様々あります。
たとえば過去に、自分の体臭に対して他者から指摘され、それがトラウマになっている場合や、普段から臭いに対して敏感であることなどが考えられます。

自己臭症候群が進行するとどうなるか

この症状が進行すると、様々な面に影響が出てくることが懸念されます。

まずはその心の持ちようがストレスとなり、体臭を本当に悪化させてしまうと言うことです。ストレスを過度に感じると、自律神経の関係上、汗腺の活動は活発化しやすくなります。更にエクリン腺も過剰に刺激されるため、より臭いが強い汗をかきやすくなってしまいます。その結果、それが皮膚の常在菌と混じりあい体臭となってしまうと言うことが考えられます。

それからもうひとつは、日常生活にも支障が出てくる恐れがあると言う点です。
自分の体臭、またそれに対する周囲の反応を気にし過ぎるがあまり、外出が制限されてしまったり、仕事に支障が出てきたり、人間関係に影響が出てくると言う具合です。

たとえば隣の席の人が何度か咳を繰り返したとします。普通であれば特に気にしないそのような行為も、心の持ちようが自分の体臭に対して過度に傾いてしまっていると、自分の臭いのせいだと思い込んだり、暗に臭いと責められているのかも、と思い込んでしまいます。

その結果、外に出るのが怖くなってしまったり、誰かと場を共有するのが怖くなってしまったりすると言うことが発生し得ると言う具合です。

自己臭症候群を改善するためには

これはまずは、自分の臭いを気にし過ぎないことがいちばんです。
そのためにも、ワキガなど思い当たる節がある人は、一度、しっかりと病院で検査を受けることがおすすめです。

その上できちんとした処置を受ければ、臭いを気にしなければならない要因は消えてなくなります。また心の問題なので、心療内科などに相談をすると言うのもひとつの方法です。
症状が進行すると完治までに時間がかかりやすくなるので、早めの対策が求められます。