そもそもわきがは治療すると完治するの？

わきの下から嫌な臭いを放つという症状のわきがは、周囲の人たちに不快感を与えるということから自身も傷ついてしまいます。
特に、日本の場合は発症率が低いので目立ってしまい、臭いが強い場合は液臭症という疾患に分類されています。

ただし、様々な治療法が開発されており、完治させることが可能です。

わきがの原因

わきがは、アポクリン腺から分泌される汗が根本的な原因です。
この汗は、タンパク質、鉄分、色素等を多く含んでいるので、常在細菌が餌として分解します。
すると強い臭いを放つ物質が生産されてしまうので、汗をかくたびに嫌な臭いを放つことになります。

このアポクリン腺から分泌された汗は、元々はフェロモンとして機能していたと考えられています。
このために、国や地域によって認識には違いがあり、発症率が80%を超える欧米やアフリカではあくまでも個性の一つと考えられています。

また、わきがであるからといって、健康に対して直接的な悪影響が及ぶことはありません。

わきがの治療の方法1

わきがの症状が強い場合は、液臭症と認識されるので、健康保険が適用される保険診療に分類されます。
完治するための最適な方法は、アポクリン腺を手で直接除去する手術療法です。
具体的には、脇の下をメスで切開して、肉眼で確認しながらアポクリン腺を取り除きます。

これにより、根本的な原因が解消されるので臭いに苦しむことがなくなります。

この治療法のデメリットは、脇の下に手術創が残ってしまうということです。
現在では、脇のシワに合わせて切開するという工夫も施されていますが、全く傷跡を残さないということは不可能です。

このために、特に女性の場合は手術療法以外を希望するケースが少なくはありません。

わきがの治療の方法2

手術療法以外の方法として、近年注目を集めているのがレーザー治療です。
これは、脇の下にレーザーを照射して、アポクリン腺を破壊してしまうという内容です。
完全に除去することは出来ませんが、かなり症状を軽くすることが可能で、中程度のわきがであれば臭いの悩みを解消できるレベルにまで治すことが出来ます。

このレーザー治療のメリットは、傷跡が残らないということと短時間で完了するということです。
入院する必要もないので、日常生活に支障をきたすことはありません。
また、通院する必要もないので、忙しい人でも安心して利用できます。

なお、これ以外にも外用薬により改善するという方法も用意されています。