思春期のわきがはホルモンバランスの乱れが原因なの？

中学生や高校生の時期になると、男女ともに体臭は強くなってしまいます。
これは成長期特有のニオイで、代謝が活発になることによって皮脂や汗がたくさん分泌されるためです。

代謝の活発になる理由としてはホルモンバランスなどが関わっているため、ケアするためには体の内側からケアしていくことが大切だとされています。

わきがとは

わきがとは、主にアポクリン腺が原因によって引き起こされる独特なニオイを発生させる体質のことを言います。
アポクリン腺から出る汗は脂質や糖質、尿素、アンモニア、鉄分などが含まれており、それらの成分が皮脂腺から分泌される皮脂と混ざり合い、皮膚にいる常在菌に分解されることによってニオイが発生します。

エクリン腺から出る汗は水分と塩分でできているため無臭ですが、アポクリン腺から出る汗などと混じることで、蒸発とするときにニオイも一緒に拡散されて全身が臭うように感じられるようになります。

思春期が体臭が強くなる理由

わきがは体の成長とともに発症します。
生まれつき体臭が強いということはなく、これはアポクリン腺が活動していないからです。

思春期になると体が変化していき、活動していなかったアポクリン腺が活動し始めます。わきがのニオイもそれに合わせて強くなっていきます。

ホルモンバランスも崩れやすい時期ですので、それも原因の一つとなります。

思春期の体臭とわきがの見分け方

思春期はホルモンバランスが崩れやすく、汗腺が刺激されることでわきがの原因となってしまいます。しかし、汗や皮脂が分泌しやすい時期ですので、わきがでなくても体臭は強くなっていきます。
わきがと体臭の違いとしては、制服のワイシャツの脇の部分が黄ばんでいるか、体操服が黒くカビてしまうことがあるかなどがあれば、わきがである疑いがあります。

ワイシャツや体操服が黄ばんでいる場合、脇のアポクリン腺から出る汗や皮脂によってシミができて黄色くなってしまいます。
普通の汗でも黄ばむことはありますが、境目がはっきりしないぼんやりとしたシミになるのに対し、わきがの場合には境目がはっきりしたものができます。

アポクリン腺はたんぱく質などの栄養が豊富です。そのため菌が繁殖しやすく、放置しやすい体操服が黒くカビやすくなります。
このような症状が出た場合には、清潔にしてデオドラントグッズなどを利用することで対策することができます。

重度の場合には病院での治療が必要になる可能性もありますが、しっかり対策していくことができるため一人で悩まないことが大切です。