突然、わきがが気になり始めてきたけれども原因はなに？

今まではまったく自分で感じたことも人から言われたこともなかったのに、ある時突然に自分の腋から臭いにおいが感じられるようになって、わきがになったのではないかと気になり始める人が少なくありません。

一般的にわきがは生まれ持っての体質という認識があり、突然になるようなものではないはずなのに、これは一体どういうことなのでしょうか？

わきがになる人とならない人の違い

わきがになる人とならない人の違いは、３つある汗腺のうちのアポクリン腺の数と大きさの違いにあります。
これは生まれもったものであり、生きていく中である時突然に増えたり大きくなるといったことは決してありません。

そのアポクリン腺が腋にたくさんあるかどうかは耳垢で判断できます。
「あめ耳」と呼ばれる柔らかく茶色のキャラメルのような耳垢の人はアポクリン腺が多いということなので、このタイプの人はわきが体質といえるようです。

突然にわきがになることなんてあるの？

体質というのは、素因があるからといって必ずしも症状として出るとは限りません。
アレルゲンがあってもアレルギー症状が出ない人もいますし、何かの病気の因子を持っていても特に何も症状が出ていない人がいるのと同じです。

しかしそういった人達が、何らかの誘発原因によりある時から症状が出始めることがあるように、わきがも何らかの原因があって出始めてくるのには原理的には何も不思議なことではありません。

その原因は何？

そもそも汗腺というのは、生活習慣や食生活などによって機能が衰えたり逆に活発になったりするもので、いつも同じような働きをしている訳ではありません。
本来は無臭といわれるエクリン腺から出る汗ですら、摂取した動物性たんぱく質の影響や便秘、あるいは肝臓の機能が弱まったりすることなどで、スカトール、アンモニア、硫化水素などの臭いにおいを発するようになるのです。

アポクリン腺も同じように様々なことの影響を受けて活発化します。
具体的には食生活、ストレス、ホルモンバランスの崩れ、睡眠不足など多々ありますが、エクリン腺、皮脂腺から出る分泌物とのからみもあるので、突然にわきがになる場合などはアポクリン腺だけがというよりも、これら３つともに原因が潜んでいるともいえます。

まずは臭いがしはじめるようになった時の、自分の生活の仕方やストレスのかかり具合などをよく思い出してみて、見つかった問題点を改善することがわきがを改善することにつながる道ともいえるのではないでしょうか。