わきがは遺伝なのか？

ワキガとは、正式には臭汗症と呼ばれ、ワキの下から放つ独得な臭いがする症状をいいます。
臭いの原因は、アポクリン汗腺から出た汗が、雑菌によって分解される時に発生する臭いで、日本人の場合、10人に1人程の割合でいるといわれています。

ワキガの特徴

ワキガの特徴としては、耳垢が湿っていたり、ワキの下部分の下着に黄色いシミがつく、家族にワキガの人がいるなどが挙げられます。
これは耳の中やワキの下にアポクリン汗腺が分泌しているからで、このアポクリン汗腺が発達している場合、臭いが強いといえます。

またアポクリン汗腺は遺伝しますから、両親や祖父母にワキガの人がいる場合、体質を受け継いでいる確率は高くなります。もし親がワキガである場合、3割程度の確率で子供に体質が遺伝すると言われています。

また両親ともにワキガ体質の場合には、片親よりも高い確率で遺伝する確率は高くなります。
これは優性遺伝によるもので、両親ともの場合には、約93パーセントの確率でワキガ体質となります。

子供に遺伝したのかを確かめる方法

もし子供に遺伝子したかを確かめるには、耳垢が湿っているか、ワキの下が黄ばむなどをチェックするとよいでしょう。
特に思春期にアポクリン汗腺は活発になるので、男子なら9～13歳頃、女子は7～12歳頃にわかります。

臭いが思春期頃に強くなるので、子供にとっては非常に辛い思いをしてしまう場合があります。
臭いが原因で引きこもりになったり、いじめにあう可能性もありますから、なるべく早期に対策を行うことが大切です。

軽度な場合には、制汗スプレーなどを使用して改善することができますが、根本的に治療するには、手術をしてアポクリン汗腺を除去するしかありません。

子供のワキガ治療方法

子供のワキガは親として大変気になることですが、治療することも可能です。
その場合、第二次成長期を迎えていないと、手術をしてもアポクリン汗腺が増加する可能性があるので注意が必要です。
子供の場合、治療時期や治療方法を適切に行えば、一生に一度の治療で完治させることが可能です。

手術には、保険適用の方法がありますが、皮膚を大きい範囲で切開する必要があるため、傷跡が目立つ場合があります。
またダウンタイムも長く、術後の日常生活にも制限があり、ストレスになってしまうケースもあります。

一方、最新の治療法では、治療痕が目立ちにくく、少し切り込みを入れる程度の切開ですみます。
術後の日常生活も、付きっきりで介助する必要もありませんから、ストレスも軽減することができます。