意外と多い！女性の悩み【ワキガ】

身体の臭いは男性が対象になりがちですが、臭いで問題になるワキガは男性よりも女性が多いと言えます。

ワキガの臭いは、アポクリン腺から出る汗の中の物質です。
この物質は本来は「無臭の」物質なのですが、皮膚常在菌によって臭いがする成分に変化してしまうのです。

女性がワキガになりやすい原因

皮下脂肪が多く持つ女性ですが、この皮下脂肪はアポクリン腺を活性化。させますし、女性ホルモンもアポクリン腺を活動的にします。
そのため女性の方にワキガになりやすくなります。

それだけでなく、女性はデリケートゾーン、乳輪など、アポクリン腺の比率が高く「アポクリン腺」の問題は、解剖学的に女性に偏る傾向があると言ってよいでしょう。

ワキガもすそわきが（デリケートゾーンの臭い）。もアポクリン腺が原因です。
女性にとってワキガやすそわきがは、悩みの種になりやすいと言えます。
「この臭いは何？」「他人よりきついのかしら？」と誰とも比較できず、誰にも相談できず、一人で悩むことが多いものです。

そこで簡単にわきがの治す方法を知っておくことは不安を無くすためにも重要になります。

わきがを治す簡単な方法

わきがを治すための最も簡単な方法は、軟膏やスプレーで発汗を抑える「制汗剤」と細菌の繁殖を抑える「殺菌剤」です。今では、薬品メーカーから数多くの脱臭化製品が製造され、ローションやパウダー、時にはスティックの形で販売されています。

これらの製品は危険度が少なく、安く、手軽なのですが、注意点があります。
これは比較的軽度のわきがの方が一時的な効果のためのものであり、長期間の使用は皮膚炎やかぶれ、などをもたらすことがあるということです。

しかも中度、重度の人が使用するとニオイがブレンドされていっそう不快なにおいになるということです。

第2の方法はボトックス注射です。発汗を促進するものは、交感神経からのアセチルコリンという神経伝達物質の分泌です。
ところが、ボツリヌス毒素が含まれた注射（ボトックス注射）をするとアセチルコリンの放出が抑制されるのです。

第3は、電気凝固法です。
これはワキ毛に細い電極針を１本１本に刺して高周波電流を通して皮脂腺やアポクリン腺を破壊します。脱毛のために開発された方法なのですが、ワキガ臭に効果があることが発見されました。

重度のわきが治療は手術

重度のわきがに対しては、最後の手段として手術があります。
手術は、大きく2種類で「直視下手術法」と「非直視下手術法」があります。

「直視下手術法」では、一番有名なものが、多くの病因で行われている「剪除法（せんじょほう）」です。ワキの下を切り、開き、医師が、アポクリン線を目視し、ひとつずつ取り除きます。

また「皮下組織吸引法」もあります。これは、小さな穴をワキ下に開けて細い管を通してアポクリン腺・エクリン腺・皮脂腺を吸い取ると言った方法です。「非直視下手術法」として超音波吸引（治療）法もあります。超音波で熱の発生によるアポクリン腺の破壊・吸引です。