ワキガと腋毛の関係性

人間の汗は、エクリン腺とアポクリン腺という二つの汗腺から出ます。
エクリン腺から出るものは、微量の塩分を含みますがほとんどが水分で、無臭です。

一方アポクリン腺から出るものは、糖質や脂肪、脂質など様々なものが含まれていて、においの原因になります。

アポクリン腺とエクリン腺について

アポクリン腺から出る汗そのものがにおいの原因ではなく、皮膚の脂質や雑菌と混ざることで、独特なにおいになりワキガとなります。

汗をかいているときよりも、乾いているときににおうという特徴があります。
無臭のエクリン腺からでた水分が混ざることで余計ににおいがひどくなることも分かっています。

エクリン腺は、腋の他、手のひらにも多く分布しています。
季節に関係なく、手のひらがジメジメしているような時は、エクリン腺が多いことが分かります。いつも手のひらが濡れていて、握手するのに抵抗がある人もいるほどです。

手のひらが湿っていると言うのは、意外とストレスがかかるものですが、日本人の200人に1人の確率で存在します。

においが広がる原因のひとつは腋毛

また、ワキガのにおいが広がる原因は、エクリン腺や雑菌だけではありません。
腋毛は、においを拡散させてしまう原因になります。

ワキガの人は、腋毛が多いことがあります。ひとつの毛穴から2本の毛が生えていることもあり、よりにおいが広がるようになっています。

元々、腋のにおいというのはフェロモンを分泌し、拡散させるために発達していると言われています。フェロモンをより多くまで届けるために、腋毛はにおいの伝達に適した形に進化しました。それでも、文明が進んだ現代では、ムダ毛扱いされていて、そこまで高い価値を感じる人は少ないでしょう。

ワキガの場合のムダ毛処理方法

ワキガの場合は、においを広げないように、腋毛を剃ると効果的です。
汗をかいたときも、すぐに拭き取れば雑菌に触れることもなく、においになることもありません。毛がない方が衛生的で、拭き取りやすいというメリットがあります。

このときに、お肌を間違って傷つけないように剃るようにしましょう。
カミソリはお肌に当たると切れてしまうことがあるので、電動のシェーバーだと安心です。ただ、剃るとすぐに生えてきてしまいます。

面倒だからといって、毛を抜くことは絶対にしてはいけません。
抜くという刺激で、アポクリン腺が増えて、においが強くなってしまうことがあるからです。においが気になるときは、汗をこまめに拭いたり、腋毛を剃るなどの日頃のお手入れが大切になります。毎日の習慣として、行うようにするといいでしょう。