デリケートゾーンの臭いは、ある程度は生理時やおりものの量が増えている時期などは誰でもあります。
他人と比較することができないため、陰部から独特の臭いがするすそわきがではないかと悩む人も少なくありません。
すそわきがの臭いの原因
すそわきがは、外陰部臭症と呼ばれています。
人の身体には、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の2種類があります。エクリン汗腺から出る汗は、ほとんどが水分のため無臭に近いです。
アポクリン汗腺から出る汗も元々はほぼ無臭ですが、尿素や脂肪、アンモニアなどの成分が含まれています。
アポクリン汗腺から出る汗が皮脂腺から分泌される脂肪酸と合わさり、皮膚常在菌によって分解された結果、独特なわきが臭になります。
すそわきがは病気ではなく、体質的なものです。
アポクリン汗腺の数が遺伝するため、親がわきがの場合は、子どももアポクリン汗腺が多いというわきがの要素を保有していると考えられます。
食事や体調によっても変化する
身体の臭いは、食事内容によって変化します。
にんにくなどを食べた場合には、口臭だけでなく陰部も臭いが強くなることがあります。
また、肉や乳製品には、動物性タンパク質や脂肪分が多く含まれているため、肉や乳製品をよく食べている場合も強くなる傾向があります。
体調が悪い時や生理中ほど強くなる傾向があるため、身体に無理をかけないように安静にしておくことです。
すそわきがの対策
臭いを軽減させるためには、汗や汚れを取り去り、デリケートゾーンを清潔に保つことです。
特に暖かい季節やスポーツの後など汗の出やすい時は、タオルやウェットティッシュを常備して置くことです。
尿や生理の経血、おりものは雑菌の栄養になりやすいため、トイレに行った際には、ビデを使って綺麗に洗い流すようにします。
ビデが使えない場所では、デリケートゾーン用のウェットティッシュで拭くなど清潔に保つように心がけます。
生理用ナプキンやおりものシートは、長時間放置していると蒸れてこもりやすくなるため、こまめに交換するようにします。
また、湿気が多く、温度が高いところでは、雑菌が繁殖しやすくなるため、下着はできるだけ通気性のよいものを選び、身体を締め付けるぴったりとしたジーンズなどの服装は極力避けるようにすることです。
食事内容の見直しも大切です。
動物性タンパク質を多く摂取していると、体臭が強くなる傾向があるため、できるだけ魚や野菜を中心とした食事を心がけます。
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