ワキガって治るの？？

ワキガは日本人の10人に1人が悩んでいます。
自分のワキから出るニオイは自分だけでなく、周囲の人にも迷惑がかかるので人と接するのを恐れる人もいます。

しかしワキガは治る病気です。様々な治療法があり、それぞれ特徴があるので医師と相談して決めると良いです。

脱毛で治ることがある

ワキガの原因はアポクリン腺という汗腺から汗が出ることです。
エステサロンの光脱毛やクリニックのレーザー脱毛は、汗腺ではなく毛穴を破壊するので直接治療に使うことではありません。

しかし光やレーザーがアポクリン腺に照射されると、毛穴と一緒に強力な力で破壊されることがあります。ニオイを発生させる汗が出なくなるので、脱毛後に症状が改善する人がいます。

また汗のニオイは、ワキ毛があると蒸れることで雑菌が繁殖して強められます。
脱毛でワキ毛が無くなれば雑菌が減るので、周囲にニオイが気づかれにくいです。
脱毛でワキを美しくしながらワキガも解消する可能性があるので人気の方法です。

注射で治る

重症のワキガならば手術をするのが一般的です。
しかしメスを使うことは患者自身にも負担がかかります。

メスを使わない治療法として選択されるのが、ボトックス注射です。
アポクリン腺やもう一つの汗腺であるエクリン腺の働きを抑制するボツリヌストキシンを注射すると、汗の量が減ります。ワキに注射を打つだけでの施術なので10分ほどで完了します。1回の注射で半年～1年間はニオイが気にならなくなります。

ノースリーブを着る夏だけ治療をしたい人にも向いています。
副作用として内出血が出ることがありますが、1週間もすれば跡は消えて無くなります。注射した当日は熱いお風呂に入ったり運動をしたりするのを避けるだけで、治療によって生活に影響が出ることはありません。

生活習慣の改善で治る

ワキガを引き起こす要因が生活習慣にある場合は、それを見直すことで治療費をかけずに治すことができます。

例えば動物性脂肪を多く摂取している人は汗のニオイがきつくなります。
過酸化脂質がニオイの原因ですが、ビタミンAやビタミンEの抗酸化作用を利用すれば除去できます。
脂質は魚の良質なものにして、ビタミン類は緑黄色野菜で摂取します。

また運動不足だと血行が滞って汗腺に酸素が届かずに乳酸を発生させます。
乳酸は汗腺で分解されるとニオイの強いアンモニアになって放出されるので、日常的に運動で汗をかいて血流を良くすることが大切です。