アンチエイジング効果のあるボトックス注射が、わきがにも効果があるって本当？

ボトックス注射は、顔のしわなどのアンチエイジング対策として行われるプチ整形の一つです。
実はボトックス注射は「わきがにも効果がある」と言われています。

「ボトックス注射」ってどんなもの？

ボトックス注射とはアンチエイジングを気にしている人には良く知られているものですが、ボツリヌス菌から抽出した毒素から毒となる成分だけを取り出したボトックス製剤を、注射で気になる部分に注入するという方法です。

ボツリヌス菌は食中毒を起こすことでも知られていますが、食中毒を起こす時にはボツリヌス菌の数が3万という膨大な量になりますが、ボトックス製剤はボツリヌス菌の数が非常に少量のため身体への悪影響は心配ありません。

ボトックスに含まれているボツリヌストキシンには筋肉を一時的に麻痺させる効果があります。その作用により顔の筋肉の収縮を抑制することによって、しわができるのを防ぐアンチエイジング効果が期待できます。

わきがにも効果あり？

そのボトックス注射が、わきがにも効果があります。片方の脇に10～20か所ずつ注射を打つだけという簡単な方法です。

これはボトックス注射をすることで、神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌を抑制します。
アセチルコリンは神経の末端で発汗を促すために働いているのですが、この作用によって出た汗が脇に住み着いている雑菌によって分解されることでわきがが発生してしまいます。

わきがの原因となる汗が出にくくなるので、臭いも発生しにくくなるのです。

注意点は？

ボトックス注射は、一時的にアセチルコリンの働きを抑制するもののため、一度行ったら二度とわきがの心配をしなくても良いというものではありません。
これは筋肉の動きを麻痺させてアンチエイジングのためにボトックス注射を行った時も同様なのですが、半年～1年ほどでだんだんと元の状態に戻ってきてしまいます。そのため再びボトックス注射を打たなければいけなくなってしまいます。

注射をするだけという手軽さなので、カウンセリングを含めて30分程度で終わるという手軽さが人気ではありますが、治療の際には健康保険を利用できない場合があるというデメリットもあります。

保険が適用された場合には30000円前後ですが、適用されない自由診療の場合には10万円前後の費用が掛かります。
クリニックなどによっては保険の利用自体ができないところもありますので、受診の前には必ず保険が適用されるかどうかの確認を行っておきましょう。