自分ではなかなか気づかない臭い。気にならないから問題ないと思っていても、実は本人と周囲の人の匂いの感じ方は全く違うので、もしかしたら気づかないうちにワキガになっているかもしれません。
臭いのチェック方法
自分でできるワキの匂いのチェック方法は、1時間ほどワキの下にティッシュを挟み、そのティッシュを臭ってみます。一度自分の体から離すことで、普段気づかない自分の匂いを客観的に知ることができます。
ティッシュの他にも、ラップを3分ほどワキに当て、匂いを嗅いで調べる方法もあります。この2つの方法は、簡単に自分の匂いをチェックすることができ、ワキガかどうかを調べることができます。
病院での診断方法
臭いというものは、なかなか他人に指摘することができず、親しい間柄であっても難しい問題です。そこでもしワキガかもと悩んでいる人は、皮膚科や美容外科などの専門のクリニックで診断をしてもらうとよいでしょう。
病院で行うワキガの診断方法は、ガーゼをしばらくワキに挟み、医師や看護しに臭ってもらいます。数名で臭いをかいで臭いの有無を判断する検査を行います。
またもっとも多く行われている検査は、耳垢の検査で、臭いの元となるアポクリン汗腺が耳の中には多く分布しているため、耳の中が影響を受けやすく、耳垢が湿っていれば、ワキガ体質といえます。
ただアポクリン汗腺があるからといって、必ずしもワキガが生じるわけではなく、あくまでもこの検査は、アポクリン汗腺の量を知るものになります。
またそのほかにも、血液検査を行って、生活習慣病などがないかを調べる場合もあります。脂っこい食事や肉類、乳製品が多い欧米化した食事を多く摂取すると、アポクリン汗腺が活発に分泌されるため、臭いも強くなります。血液検査でワキガを判断できるわけではありませんが、なりやすい体質かどうかは調べることができます。
治療方法
現在ワキガの治療方法は幅広く、さまざまな種類があります。
軽度な臭いの場合には、塗り薬や内服薬によって軽減することができますが、重度の場合には、手術によってアポクリン汗腺を除去するのがもっとも効果的です。
手術には、直視下手術と非直視下手術があり、直視下手術は、ワキの下を切開して裏返し、医師がアポクリン汗腺を直接目視しながら取り除いていく方法で、高い確率で汗腺を除去することができるのが特徴です。ただこの方法では、傷跡が目立つこともあります。
一方、非直視下手術は、ワキの下に小さな穴を開けて管を通し、そこからアポクリン汗腺やエクリン汗腺、皮脂腺をかきだして吸引していく方法です。直視下手術と比べると傷跡が目立ちにくいメリットがありますが、アポクリン汗腺の完全除去が難しく、再発する可能性もあります。
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