汗の臭いは実は無臭！臭くなる原因とは

暑い季節になると体の匂いが気になるものです。
最近は家や車など様々な匂いを無臭にしたいと考える人が多く、脱臭剤や消臭スプレーが大変に売れています。

しかしスポーツ選手などが競技を終えた後のインタビューを見ても露骨に臭いといった顔をするインタビュアーはいません。
私達も猛暑日に大汗をかいている人と面と向かっても酷い悪臭を感じない事が多いのではないでしょうか。
実は汗自体には臭いはないのです。

それでは何故、ワキガや体臭がきつくなってしまう人がいるのでしょうか。

放置しておくと細菌と合わさって臭気を発する

汗は出たばかりでは臭いがありません。
しかし脇の下などに元々ある細菌と合わさると細菌は増殖してきます。

細菌が増殖する際にはアンモニアに似た悪臭を放つと考えられています。
このため約6時間放置すると無臭だったものが次第に悪臭を放ち始めるのです。

つまり頻繁にシャワーを浴びると言う方法は本来間違っていないのですが、一般の人は仕事や学校もあり日に何度もシャワーを浴びるわけにはいきません。
従って細目にトイレなどでアルコール入りのウェットティッシュで細菌を拭き取ってしまう方法が効果的だと言えるでしょう。

ミネラル分の多い少ないも関係する

スポーツ選手や大汗をかく体質の人でも、あまり臭いがしない場合もあります。
これは量ではなく、体質によって違うからなのです。

サラサラした液体状の場合は量が多くても多少の塩分だけを含みますから、少し塩辛いような香りがあるだけで嫌な匂いはしません。

しかし満員電車内や寝苦しい時、梅雨時などのベタベタした汗は、湿って乾きにくい感じがするでしょう。
これは塩分だけでなくミネラル分も多く含まれているからです。

ミネラルと言えば体にはありがたいようなイメージがありますが、皮膚上に留まるとやがて臭いを発するようになるのです。
このミネラル分が多く出るのは肉類や脂肪分の多い食事をしている人に多いとされています。

臭くない汗をかくための対策

前述のように肉類や脂っこいものを控えるという事も大事ですが、ダイエットほど厳密にやる必要はないでしょう。

食べ物を制限するよりもサウナや長時間のランニング、ハードなスポーツなどの大汗をかくような運動が効果的です。

年齢や体力的な問題で激しいスポーツが無理だという人もいるでしょう。
そういう場合は、無理な運動をする必要はありません。
入浴の際に早風呂は避けて長時間の半身浴を行えば良いのです。