ワキガの特徴とは

ワキガになる原因は、生活習慣でも不潔だからでもなく、体質を遺伝することが一番の原因です。
たとえワキガ体質を遺伝していたとしても、正しい対策を行えば、臭いを軽減することができます。

ワキガかどうかを調べるには

ワキガの臭いの特徴は、玉ねぎのツンとしたような刺激臭といった表現がよくされます。
独得な臭いのため、離れていてもすぐにわかってしまいますが、いわゆる汗臭さとは違い、人によっては息もできないくらい臭う場合もあるので、ワキガの人は周囲の目を気にしてストレスに感じることも少なくありません。

ただ自分の臭いはわかりづらく、自分がワキガかどうかわからないといった人も多いのではないでしょうか。

もし自分がワキガかどうかをチェックしたい場合、一番わかりやすいのが、耳垢が湿っているかどうかです。
独得な臭いの原因は、アポクリン汗腺から出た汗に雑菌が増殖することで発生します。

このアポクリン汗腺は、耳の中やワキの下、性器の周辺など局部に限定して分布しているため、耳の中にアポクリン汗腺が多くある場合、耳垢は湿った状態にあります。
もし湿り気のある耳垢であれば、体質を遺伝している可能性が高いといえます。

そのほかにも、下着のワキの下部分が黄ばんでいる場合も、同様に体質を遺伝している場合が多いと考えられます。

アポクリン汗腺とは

汗が出る汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。
運動をした後などに出る汗は、エクリン汗腺から出る汗で、成分のほとんどが水分であるため、ほぼ無臭のサラサラとした汗です。

一方アポクリン汗腺から出る汗は、ベトベトとしたのが特徴です。エクリン汗腺から出る汗の役割は、体温を下げることが主な働きであるのに対し、アポクリン汗腺から出る汗の役割は、臭いを作るのが目的となっており、役割は全く違います。

なぜ臭いを作る必要があるのかというと、人がまだ類人猿と呼ばれていた頃には、種の繁栄のため、自分と異なる臭いの人に魅力を感じる本能がありました。
そもそもアポクリン汗腺から発生する臭いには、異性をひきつけるフェロモンの役割があったため、性的なニュアンスを感じられる部分にアポクリン汗腺は分布しています。

しかし人類は進化し、臭いによる識別が徐々に不要になったため、現代ではフェロモンとして感じるのではなく、悪臭と感じるようになってしまいました。

臭いを消す方法

現在では、ある一部の人を除いて悪臭に感じる独得な臭いを放つのが特徴のワキガは、軽度なものであれば市販の制汗スプレーなどで軽減することができます。
また汗をかいた後にはこまめに拭いたり、肉類や脂質、乳腺品中心の食生活を改善することで、軽減することも可能です。

ただ重度な臭いの場合には、手術でアポクリン汗腺を除去することで、完治する可能性もあります。
治療法はいくつかあるので、自分の症状にあった治療法をみつけることが大切です。