わきがを治す方法

わきがを治す方法には様々なものがありますが、治療を考える前に一つ確認しておかなければならないことがあります。
それは、本当にわきがなのかということです。

わきの下から発せられる臭いには、アポクリン腺から出る汗によるものと、エクリン腺から出る汗によるものがあります。

わきがの人はアポクリン腺から出た汗が脇の下の雑菌を分解する時に強い臭いを出しますが、エクリン腺から出る汗が雑菌を分解する時も臭いが全くないというわけではありません。
汗の質を確認してみると、わきがの場合には白く濁った粘り気のある汗が出ます。

耳垢は湿っていることがほとんどで、衣服や下着に気付いたら黄色いシミができていた、ということも多いようです。臭いの質自体が異なりますので、一度嗅いだことのある人ならすぐに分かりますが、自分の臭いは常に嗅いでいますので正しい判断をすることが難しくなります。その場合は、一度専門のクリニックを受診して検査を受けてみる必要があります。

自分で行える対策

日頃の生活習慣から治す方法を考える場合、食生活を見直すことが有効です。
動物性脂肪やたんぱく質を多く摂取すると臭いが強くなりますので、それらを控えて野菜や海藻類、魚を中心とした食生活にします。

臭いの原因の一つである過酸化脂質は、ビタミンAやビタミンEを積極的に摂取することで抑えることができます。ビタミンAやビタミンEは緑黄色野菜に多く含まれていますので、メニューに上手く取り入れることが大切です。

ムダ毛を無くして雑菌の繁殖を防ぐ

ムダ毛をきれいに取り除いておくことも、雑菌の繁殖を防いで臭いを軽減することにつながります。

ただし、一時しのぎの脱毛法でアポクリン腺に刺激を与えると、かえって作用を強めて臭いがきつくなることもありますので注意が必要です。

医療レーザー脱毛などで毛根の働きをストップさせることができれば、アポクリン腺の働きも少しずつ弱まるようです。

最終手段は専門施設での治療

制汗剤を使ったり生活習慣を整えても臭いが軽くならないという場合には、専門の施設に通って治す方法もあります。

それほど症状が重くないケースではボトックス注射や電気凝固法が行われ、重度のケースでは剪除法や皮下組織吸引法などが行われます。

どのような治療が適しているのかは医師が判断してくれますので、任せておけば大丈夫です。
本格的な治療を行った後は臭いの悩みから解放されますので、心理的なストレスが無くなります。