多汗の原因とは？

人間は体温調節のために汗をかきますが、時に必要以上に汗をかいてしまうこともあります。周りの人はそんなに汗をかいていないのに、自分だけ汗びっしょりだとなんだか恥ずかしい気持ちになることもあります。

「これが原因で好きな子に嫌われたらどうしよう」とか考えてしまいがちです。
今回はそんな多汗とその原因について解説していきます。

多汗症とは？

運動したり、特別暑いわけでもないのに必要以上の汗をかいてしまう症状です。
症状によって、全身に汗をかいてしまう人もいれば、手のひらや腋の下などの局所的な部位に集中する場合もあります。

特に、腋の下の場合は臭いがきついことがあるために悩んでいる人も多いです。

原因は？

多汗症の原因として、まずは精神的なものがあります。
大勢の人の前に立って話したりすると、緊張して汗をかいてしまった経験は少なからずあるでしょう。発汗を司るのは、自律神経の中の交感神経と呼ばれる部分で、緊張や不安によってこの交感神経が優位になるため、汗をかいてしまうというわけです。

また、ホルモンバランスの乱れというのも原因の一つです。
不規則な生活習慣、例えば夜更かしが続いたり、偏った食生活などによってホルモンバランスが崩れてしまいます。また、女性の方は生理や更年期などによりホルモンバランスが崩れやすいです。

その他の原因としては、遺伝も考えられます。両親共に多汗症という方は、遺伝の可能性もあるでしょう。

対策は？

精神的なものに関しては、自分でコントロールするのはなかなか難しいですが、自分が緊張する体質であると自覚することがまず必要です。人は緊張したくないと思うと余計に緊張してしまうものなので、「今自分は緊張しているなあ」と思えるようになりましょう。

ホルモンバランスの乱れに関しては、普段の生活習慣を見直すことが必要です。
睡眠はきっちりとる、食生活を見直すなどが必要です。特に、普段からたばこをよく吸う人、コーヒーをよく飲む人は控えるようにしましょう。
たばこに含まれるニコチン、コーヒーに含まれるカフェインは、共に交感神経を働かせる効果があり、発汗を促してしまいます。

これらの対策をしても、改善されないということはあるでしょう。
そのような時は一人で悩むのは止めて専門のお医者さんに相談するのが一番です。

多汗症の要因は様々なものが複雑に組み合わさっている場合もあるため、専門医による検査を受け、適切な治療をしてもらいましょう。